【キエーロ】 土を使った生ごみ処理の勧め


 土の違いによる分解実験 


昔、どこかで見たのですが、使用できる土が「黒土」に限られていたんです。
そこで、土によって分解速度に違いがあるのか?という実験をしてみました。
また、土の違いは、どのように影響するのかを調べてみることにしました。


【土の種類】
私は「黒土」「野菜と花の土」「古土」の3つの種類の土で実験いたしました。

   

「黒土」・・・・・・・・・・今回購入した土
「野菜と花の土」・・・家にある土で新品です。
「古土」・・・・・・・・・・10年くらい乾燥させた状態で眠っていた土です。
         全く微生物がいないかもしれない土です。
         そこで、古土には、古い土のリサイクル材と石灰を実験と同時に入れました。


   


実験に使う生ごみは、新しい同じ形の同じ条件のものを用意しました。

   

それぞれの土に投入し、3日後の分解の様子を見ることにしました。



 3日後の実験結果 

3日後というのは、通常我が家で細かく刻んだ生ごみが跡形もなく消滅する日数です。
今回の実験では、大き目の食品にいたしましたので、分解の違いがわかると思います。


   

分解度数をわかりやすく%で表現してみることにします。
0%・・・・・・投入時
100%・・・完全分解。
◎・・・・・・・一番分解が進んでいた土
 
【生ニンジンの大】
黒土・・・・・・・・・・・5%
野菜と花の土・・・5%
古土・・・・・・・・・・・5%
 
【ゆでたニンジンの塊】
黒土・・・・・・・・・・・100% ◎
野菜と花の土・・・30%
古土・・・・・・・・・・・30%
 
【ゆでたカボチャ】
黒土・・・・・・・・・・・80% ◎
野菜と花の土・・・30%
古土・・・・・・・・・・・30%
 
【オレンジの厚い皮】
黒土・・・・・・・・・・・50%
野菜と花の土・・・30%
古土・・・・・・・・・・・80% ◎

 
【薄いオレンジの皮】
黒土・・・・・・・・・・・80% ◎
野菜と花の土・・・50%
古土・・・・・・・・・・・70%
 
【ナスの5mmカット】
黒土・・・・・・・・・・・70% ◎
野菜と花の土・・・10%
古土・・・・・・・・・・・20%
 
【ナスの2.5mmカット】
黒土・・・・・・・・・・・100% ◎
野菜と花の土・・・100% ◎
古土・・・・・・・・・・・30%
 
【バナナの皮】
黒土・・・・・・・・・・・90% ◎
野菜と花の土・・・80%
古土・・・・・・・・・・・20%
 
 
 土による分解の違いの結論  
【土の選び方】
・私の用意した土の場合、一番分解が進んでいたのが「黒土」でした。
・古土には、土の改良材と分解を促進する石灰をいれて土の改良をしたことで、部分的に分解が早いところと遅いところの違いが生じて、分解の様子にばらつきがありました。
 
・結論としては、土の分解の様子には多少の違いがあったが、どの土でもOK。
・分解を進めるには、何の土を使うかよりも、分解を促進する要素が多く含まれているかにあるような気がいたします。石灰を少量加えるだけでもどの土も分解が進むのかもしれません。
 
【生の硬い野菜】
生の硬い野菜は分解が進まないことがわかります。
生野菜菜に限らず、投入する野菜は、細かくカットする。
 
分解される様子を見ることで、
土との接触面を多くすることで、外側から分解が進むことがわかりました。
 
 



[Kiero] Recommendation of kitchen waste disposal using soil
 Decomposition experiment due to difference in soil 






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